やっとわかった気する、マンガの描き方
2週間ぶりです。僕です。
先週は更新できなくてすいませんでした。
学会発表等があり、バタバタしてたのが原因っす。
発表自体はそれなりにできました!わーい。
でも質疑応答であわあわしてました。うわーん。
質疑応答、てか発表からか。めちゃくちゃ緊張してて。初めて学会で発表したにも関わらず聞きに来てくれた人がかなりいてくださって、めっちゃありがたかったんですが、それが要因なのか、すげーーーーーーーーーー緊張しまして。だって今までコロナ禍で人前で発表する場面をすり抜けてきたからさーー!!!!うまーーいことすり抜けてやってこれたからさーー!!!いや、こういう場所がありがたい、貴重なもんやってことは重々承知してるつもりなんやけどさーーーー!!!それ思うのと緊張するのとはまた別やないですかーーーー!!!!
質疑、事前に送ってくれんかな。回答用意しとくからさ。
そんな感じでボロボロではあったものの、やらなあかんことがしっかり終わり、
今週はすっきり安心してやりたいことに集中することができました。
今現在やりたいこととして毎日進めてるのは、ずばりマンガです。
以前から言ってたっけ?私マンガ読むのも好きですし、描くのも好きです。
pixivの方にもマンガをちょこちょこ上げたりしてます。👇
こちら私のpixivのプロフィールになっております。
ここから飛んだら私の今までのハマって来た作品が一遍に見れるはず。
あんまり古いのはほじくり返さんといてください。
でも最近はあまりマンガを描けていなかったんですよね。
今ハマっているジャンルがファンアート文化ってのもあって、
マンガを描く習慣から遠ざかっていました。
それ以外になかなか描けなかった理由として、そもそもマンガを描くルーティンがいまいち構築できてないてのが原因にある気がします。
マンガで一番時間がかかる作業ってどこなんでしょうね?
私は断然ネーム作成です。ネームがマンガの主軸を担ってるのにね!!
いや描きたい場面を思いついてから話の構築までの時間はそれなりに早いとは思ってるんですけど、思いついた話をページに分けてコマ割りする作業!!!ここにえらい時間がかかってしまいます。
そこでいろいろ悩んで、一度原点に立ち戻ろう、ということで先週あたりから
菅野博之さんの「漫画のスキマ マンガのツボがここにある!(以下、『漫画のスキマ』)」(2004年、美術出版社)を読んでいました。
この本は『別冊美術手帖 季刊コミッカーズ』という雑誌に連載されていたコーナーをまとめたものになっています。
菅野博之さんはこの書籍以外にも「マンガ技法書シリーズ」として「快描教室」や「漫々快々」「漫々快々+」を出していらっしゃいます。
こちら「漫画のスキマ」では、マンガ入門書で語られがちな絵の修正箇所の指摘や、マンガ作成道具に関する説明ではなく、
ストーリーメイキング、どうやってストーリーを編んでいき、考えるのか?
について中心に語られています。
マンガを描きたい!けどどうやったら描けるの?いや道具は知ってるし、絵の描き方とかは知ってんねん。てか今道具はクリスタ使ってたら揃うねんて。描き方教えてくれや。ていう方にかなりオススメ。他にも、何度か描いたことがあるけれど、ほんとにこの描き方でいいの?と不安になってる方や、自分で描いたマンガ全くおもろないんやけど…。と絶望してる方にもオススメです。
本編はじめの方に語られている部分として、ネームを作るときには
「キャラクターやシーンからストーリーを練る」ことが強調されていました。
つまり、思いついた描きたい・動かしたいキャラクターや、描きたい場面・一コマをストーリー考えるより先にいきなり描いてしまう。そこから何でここに繋がるのか?このキャラクターはどう動くのか?という点に注目し、放射線状にストーリーを練っていくという流れになっています。
ある一つのアイデアから発展させていくことによって、一番描きたい部分がふわふわ移動せずに物語を構築することができます。これを押さえることによって、描いたものを読んでもらった後に「……で?この話って何言いたかったん?」ていう感想は避けることができるんじゃないかと思われます。最初の軸がぶれないからさ。
さらにこの方法の良い点として、字が中心じゃないところです。
このキャラクターやシーンから練る方法では、描きたいキャラクター、シーンを思いついたまま絵に起こして、そこから前後を発展させる方法です。
ストーリーを考えるとなると、やってしまいがちなのが「あるところに、女子高生がいて~、曲がり角でイケメンとぶつかって~」と、頭から文字で考えてしまう方法です。
小説でもあまり頭からは考えないように言われそうな気がしますし、私たち描きたいのはマンガです。そう、マンガなんです!!!マンガは文字が主体で進む物語ではありません。見せたいのはずばり絵です!!!
私はここを見落としてました。
以前までは描きたい場面を文字におこし、そこから前後を小説のプロットのように「字コンテ」を書いていました。この方法でもストーリー全体がわかりやすく、流れを把握することが簡単になります。
ですが、この字コンテで一度満足することによって、ネームを作る段階になると、どこで区切ったらいいのか?この場面とどこを繋げたら違和感がないのかが文字では見えにくく、ネーム作業が止まってしまう一番の原因になっていました。
本編でも書く際には絵コンテを勧めていますし、もっといったらコンテの前のコンテとして「アイデアスケッチ」を勧めています。(「漫画のスキマ」p.23)
特に本編24ページから25ページに菅野さんが実際に連載されているマンガを描く際に作っていたアイデアスケッチが見れますが、とても勉強になります。
がちがちに決めなくていい。だってまだゼロの状態から生み出す段階なんだもん。はじめっから完璧にできるわけがない。一個ずつパーツを生みだしていって、そこからつなげて一つの作品にするべき。
思いついた個所、描きたい場面を先に自由に描き上げて、そこからじゃあこの場面はどこに繋がるのかを補填していく。この方法を本編では度々強調していました。
このアイデアスケッチという方法を知り、今までマンガを描く際にやっていたルーティンを見直して新たなルーティンを作ってみました。
まだ試験的な運用だけですが、ちょっとこれで2,3作試してみたいなと考えてます。
自分用の覚え書きですが、以下にまとめますね!
① ノート(紙)に思いついたネタ、描きたい部分をメモしておく。思いついたそばから書く。メモなので文章だけでもいいし、浮かんだ1コマだけでもいい。アイデアを忘れないようにメモしておくことが大事!
② 使えそうなネタがあれば、そこから前後を発展させていく。ストーリーの流れよりかは、何を描きたいか、何がこの話の主題になるのかを意識する。それに関連した小ネタを箇条書きでいいので上げておく。
③ メモった流れを整理する。箇条書きした小ネタをどの順番だったら違和感がないかを考えて並び替える。この話が大体何ページくらいなるのかをこの時点でおさえておく。
④ 全体の流れを1ページ単位で分割する。特に意識するのは、このページでは何を見せたいか、何を伝えるか。目安ではあるけど、1ページに1つの小ネタを入れることを絶対としておく。メモ程度のもので良し。
⑤ ④で目安としてメモしたページ割りを参考にネームを切っていく。特に意図しないなら、1ページの中にアップ・ロング・胸上カットがまんべんなくあることを意識する。
この手順でネームは一応完成!!
完成したものからもう一度読み直して細かい調整はするけど、それは本書きのときにもすること。だからどこで完成するかを、はっきりということは難しいかもしれんっす。
今回この方法で趣味マンガのネームを切ってみたんですけど、かなり描きやすかったです!!多分①②で描きたい小ネタをあらかじめメモしてるからかなーと。
今までネーム切る作業が何でこんなに難しかったって、確かに先程述べたように字から絵を起こすのが難しいってのもあったんですが、見せたいコマを描いたページとそこに行きつくまでの間、何を描いたらいいのかわからなくなってたってのがあったんです。
どーでもいいことを描いちゃうとすげーーー間延びした印象になるのが、どうやったら防げるかなーと悩んでました。解決策としては、②の作業のように、間延びせんくらい描きたい小ネタをふんだんに入れたれってことでした。上の方法だったら1ページに一つは描きたいシーンがあるもんね。
と、えらそうにネームの描き方なんて述べてみましたが、自分もまだ回数を重ねたわけではないです。今後もこの方法で何回か作成していきたいですし、何回か作成できるように練習していきたいです!
できたらまたpixivの方にあげるかも。
そのときは評価の方、よろしくお願いします。
どうかネーム・コマ割りで悩んでる方の参考になりますように……。
ではまた来週。